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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3) 原著

両眼性糖尿病黄斑浮腫の網膜断層像の対称性

著者: 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.726 - P.728

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 両眼性糖尿病黄斑浮腫の網膜断層像の対称性を調べた。両眼に黄斑浮腫(中心窩厚200μm以上)のある糖尿病網膜症27例を対象とした。光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)にて網膜断層像を4群に分類し(A群:網膜膨化のみ,B群:網膜膨化+網膜剥離,C群:嚢胞様変化,D群:嚢胞様変化+網膜剥離),その対称性を調べた。54眼全例の網膜断層像は,A群9眼,B群7眼,C群25眼,D群13眼であった。左右の網膜断層像の型が一致したものは27例中17例(63%)で,17例の内訳は,A群2例,B群1例,C群9例,D群5例であった。D群での綱膜断層像の一致率が高かったことは,汎網膜光凝固の影響が強かったと考えられた。左右の中心窩厚は強い相関を示した(相関係数:0.72,p<0.001)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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