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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3) 原著

傍中心窩網膜毛細血管網閉塞を伴う網膜静脈分枝閉塞症に対する硝子体手術後の血管再疎通と視力経過

著者: 佐藤弥生1 井海雄介1 安藤伸朗1

所属機関: 1済生会新潟第二病院眼科

ページ範囲:P.729 - P.732

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 傍中心窩毛細血管網閉塞のある網膜静脈分枝閉塞症38眼に硝子体手術と後部硝子体剥離術を行い,視力経過と虚血改善効果を検討した。最終視力は,2段階以上の改善19眼,不変17眼,悪化が2眼であった。最高視力に達するまでの期間は,6か月未満が17眼6か月以上12か月未満が8眼,1年以上が13眼であった。中心窩周囲の毛細血管閉塞は,再疎通21眼,不変15眼であり,悪化はなかった。網膜静脈分枝閉塞症に対する硝子体手術により,視力と傍中心窩毛細血管網閉塞が改善することがあると結論される。最高視力に達するまでに1年以上が必要な事例がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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