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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3) 原著

片眼性の加齢黄斑変性と頸動脈ドップラー

著者: 伊藤裕子1 市邊義章1 田中俊一1 岡本直之1 清水公也1

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.783 - P.785

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 加齢黄斑変性の発症要因を知る目的で,片眼性の加齢黄斑変性18例に頸動脈ドップラー検査を行った。検索項目は,総頸動脈の内膜中膜厚,プラーク,血管抵抗指数,血流速度である。年齢は46歳から80歳,平均68.5歳であり,男性11名,女性7名であった。血流速度には左右差がなかったが,総頸動脈の内膜中膜は患側で厚く,プラークは患側で多く,血管抵抗指数は患側で高かった。総頸動脈の内膜中膜厚、プラーク,血管抵抗指数はいずれも動脈硬化に関係する因子であり,これらが加齢黄斑変性の片眼発に関与する可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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