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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3) 原著

点眼瓶による流行性角結膜炎の院内感染

著者: 河本ひろ美1 安藤一彦1

所属機関: 1公立学校共済組合関東中央病院眼科

ページ範囲:P.786 - P.788

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 流行性角結膜炎(epidemlc keratoconjunctivitis:EKC)の院内感染が28例に起こった。両眼性が19例,片眼性が9例である。発端者と推定されたのは,1月下旬に入院した重症のEKCを伴う膿庖性乾癬患者である。EKCは同時期に入院していた白内障術後患者3名に2月上旬から中旬にかけて発症し,2月中旬から3月中旬にかけて外来患者24名にも発症した。24名中13名は2月15日に受診しており,うち11名は散瞳による眼底検査を受けていた。X2検定で散瞳薬点眼とEKC発症との間に有意な相関があった(p<0.001)。眼科外来でEKCの集団発生があった原因として、散瞳薬点眼瓶の汚染が疑われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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