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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3) 原著

急性後部多発性斑状網膜色素上皮症様所見を呈した原田病の1例

著者: 谷周造1 玉井浩子1

所属機関: 1緑市民病院眼科

ページ範囲:P.809 - P.812

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 51歳女性が,1か月前からの右眼の色視症で受診した。矯正視力は左右とも1.5であった。前眼部と硝子体に炎症所見はなく,乳頭周囲網膜浮腫と後極部に黄白色斑が多発する所見が両眼にあった。フルオレセイン蛍光眼底造影では,乳頭からの蛍光漏出と,後極部の黄白色斑部位に一致する低蛍光があった。初診の20日後に虹彩毛様体炎と隅角結節が両眼に出現し,原田病と診断した。プレドニゾロンの全身投与で炎症は消退した。原田病では急性後部多発性斑状網膜色素上皮症に類似する眼底病変が生じうることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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