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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3) 原著

大分県におけるハナヒルDinobdella feroxのヒト結膜嚢寄生例

著者: 衞藤崇彦1 古嶋正俊1 村上智貴1 江下優樹2 高岡宏行2 鈴木博3

所属機関: 1大分医科大学眼科学教室 2大分医科大学感染予防医学教室 3長崎大学熱帯医学研究所

ページ範囲:P.831 - P.834

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 10歳男児が,左眼結膜の異物に気付き受診した。細隙灯顕微鏡検査で,左眼上方の結膜円蓋部に体長約10mmのヒル様の吸盤をもった動き回る虫体があり,その周囲の球結膜に軽度の充血があった。外眼部その他にこれ以外の異常はなかった。摘出した虫体を検索した結果,幼生期のハナヒルDinob—della feroxと同定した。受診の約5日前に患者は川で泳いでおり,その際に結膜嚢にハナヒルが侵入して寄生したと推定された。大分県では最初のハナヒルによるヒト寄生例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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