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特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3)
原著
文献概要
74歳男性が3週前からの右眼視力低下で受診した。視力は右0.04,左1.2であった。右眼視神経乳頭は充血,腫脹し,急性視神経炎と診断した。光干渉断層計(opticai coherence tomography:OCT)による検査で、乳頭周囲の網膜に視神経線維層の肥厚があり,視細胞層に細胞間の間隙があった。プレドニゾロンの全身投与開始52日後に右眼視力は0.2に改善し,治療前にあった上記OCT所見は減少した。OCTは視神経炎の治療効果の判定に有用である。
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