icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

臨床報告

Empty sella症候群に合併した視神経炎の1例

著者: 平田文郷1 田村広徳1

所属機関: 1長浜赤十病院眼科

ページ範囲:P.897 - P.901

文献購入ページに移動
 74歳女性が5日前から右眼の下方視野障害で受診した。矯正視力は,右指数弁,左0.4であった。右眼に相対的求心路瞳孔反応障害があった。両眼とも視神経乳頭に異常はなかった。磁気共鳴画像法(MRI)で,右眼に球後視神経炎に相当する所見と,empty sellaがあった。3週後に左眼に視神経炎が発症し,副腎皮質ステロイドのパルス療法を開始したが,十分な視力改善は得られなかった。視機能障害にempty sellaが関与している可能性があることが推定された。矢状断のMRIが本症例でのemptysellaの診断に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら