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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4)

原著

ラタノプロスト点眼が調節の準静的特性に及ぼす影響

著者: 廣瀬直文1 岩崎常人1 那須貴臣1 伊比健児1 田原昭彦1

所属機関: 1産業医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.957 - P.960

文献概要

 0.005%ラタノプロストの単回点眼が調節の準静的特性に及ぼす影響を実験した。対象は眼科的に異常がない11名22眼で,平均年齢は19.3±2.1歳である。点眼12時間後の眼圧と調節応答を測定した。対照として,生理食塩水点眼を用いた。対照と比較して,ラタノプロスト点眼眼では眼圧が有意に低下し(p<0.005),調節近点が有意に近方化した(p<0.05)。調節遠点と調節安静位には有意な変化がなく,その結果として調節幅が有意に増加した(p<0.01)。ラタノプロスト点眼が眼圧下降ととしに毛様体筋に機能的な変化をもたらし,調節機能に影響する可能性を示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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