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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

超音波白内障手術時の前房内圧変化の自動記録と制御

著者: 木戸啓文1 宮崎正人2 原田隆文3 中川晋一郎4 猪飼聡史4 角谷有司4 古谷栄光4 荒木光彦4 橋本貴夫5

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 2聖マリアンナ医科大学医学部眼科教室 3焼津こがわ眼科 4京都大学大学院工学研究科電気工学専攻複合システム論講座 5

ページ範囲:P.967 - P.971

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 安全な超音波乳化吸引術のためには安定した前房内圧が必要である。そこで術中の前房内圧を経時的に自勤測定し,その変化量を記録した。さらに模擬眼を用いて能動的な前房内圧制御方法を検証した。手術は最大吸引圧330mmHg,流量33ml/分の設定で,点眼麻酔下3.0mm幅角膜一面自己閉鎖創で行い,既報の眼内圧モニタリングシステムを用いて前房内圧の値を0.5ミリ秒ごとに自動取得した。前房内圧変化率は,定常圧状態時よりサージ現象時に,より大きな絶対値を示した。前房内圧の制御は,一定内圧への制御よりも,内圧の変化量を抑える微分制御法のほうがより効果的にサージ現象を抑制できた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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