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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術成績の術式と浮腫の形態による検討

著者: 加藤真理1 高木均1 鈴間潔1 王英泰1 西脇弘一1 桐生純一1 野網祥代1 木村徹志1 高橋扶左乃2 本田孔士1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 2洛和会音羽病院眼科

ページ範囲:P.993 - P.998

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 過去8年間に後部硝子体剥離がない糖尿病黄斑浮腫61眼に硝子体手術を行った。後部硝子体膜の肥厚や増殖膜がない27眼には後部硝子体剥離のみを作成し,これらがある34眼には膜剥離を併せて行った。2段階以上の視力改善が56%に得られ,不変34%,悪化10%であった。後部硝子体剥離のみを行った27眼での改善率は48%,他の34眼では62%であった。黄斑浮腫の形態別での改善率は,びまん性浮腫群59%,嚢胞様浮腫群38%であり,膜剥離を併用したびまん性浮腫群では75%であった。後部硝子体膜肥厚と嚢胞様黄斑浮腫が視力予後に関与することを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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