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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

光干渉断層計による黄斑前膜の分類

著者: 土橋尊志1 森圭介1 斉藤民也1 魵澤伸介1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1005 - P.1009

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 網膜硝子体界面を主座とする疾患である網膜前膜127眼を光干渉断層計で検索した。これには硝子体黄斑牽引症候群16眼が含まれる。網膜前膜と網膜の癒着様式には,面癒着型89眼と架橋型38眼があった。架橋型では中心窩の生理的陥凹が全例で消失していたが,面癒着型では陥凹は必ずしも消失せす,偽円孔を呈するものがあった。硝子体黄斑牽引症候群はすべて架橋型であり,接線方向の牽引索が明瞭に検出された。以上から,網膜前膜は,1)面癒着型で中心窩陥凹が存在(24眼),2)面癒着型で中心窩陥凹が消失(39眼),3)面癒着型で偽黄斑円孔(26眼),4)架橋型(38眼)の4型に分類された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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