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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

黄斑下血腫除去術に伴い黄斑円孔を生じた2例

著者: 福本太郎1 堀田一樹1 樋田哲夫2

所属機関: 1亀田総合病院眼科 2杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1033 - P.1036

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 網膜細動脈瘤破裂による新鮮な黄斑下血腫2眼に対して血腫除去術を行い,その術中に黄斑円孔が生じた。1眼では,網膜下にある血液を除去する目的で網膜下腔に灌流液を注入した際に中心窩を通じて灌流液が噴出し,黄斑円孔になった。意図的な内境界膜切除は行わなかった。術後28か月の時点でも円孔は閉鎖されなかった。他の1眼では,後部硝子体剥離後に内境界膜を剥離し,内境界膜下血腫の吸引中に黄斑円孔が生じた。18週後に黄斑円孔は自然閉鎖した。内境界膜除去が黄斑円孔の閉鎖に寄与したと推定される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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