文献詳細
特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4)
原著
文献概要
偽黄斑円孔眼18例19眼の網膜断層像を光干渉断層計(OCT)で検索し,偽円孔の形態と自覚症状,視力との関係を検討した。偽円孔はOCTの水平断,垂直断で走査し,以下の4型に分類された。Ⅰ型:円筒型+円筒型(9眼),Ⅱ型:円筒型+一端がひさし状(4眼),Ⅲ型:巾着型+一端がひさし状(3眼),Ⅳ型:巾着型+巾着型(3眼)。変視症の自覚はⅠ型:1/9眼,Ⅱ型:0/4眼,Ⅲ型:2/3眼,Ⅳ型:3/3眼で,巾着型の陥凹を示す型は変視症の頻度が高かった。各型での平均視力で有意な差はみられなかった。19眼中7眼で硝子体手術を施行した。変視症を自覚した4眼中3眼(75%)で変視症が改善した。また7眼中3眼(43%)で2段階以上の視力向上があった。
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