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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

偽黄斑円孔の網膜断層像

著者: 下田幸紀1 小林秀雄1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1041 - P.1045

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 偽黄斑円孔眼18例19眼の網膜断層像を光干渉断層計(OCT)で検索し,偽円孔の形態と自覚症状,視力との関係を検討した。偽円孔はOCTの水平断,垂直断で走査し,以下の4型に分類された。Ⅰ型:円筒型+円筒型(9眼),Ⅱ型:円筒型+一端がひさし状(4眼),Ⅲ型:巾着型+一端がひさし状(3眼),Ⅳ型:巾着型+巾着型(3眼)。変視症の自覚はⅠ型:1/9眼,Ⅱ型:0/4眼,Ⅲ型:2/3眼,Ⅳ型:3/3眼で,巾着型の陥凹を示す型は変視症の頻度が高かった。各型での平均視力で有意な差はみられなかった。19眼中7眼で硝子体手術を施行した。変視症を自覚した4眼中3眼(75%)で変視症が改善した。また7眼中3眼(43%)で2段階以上の視力向上があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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