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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

サルコイドーシスにおける結膜生検陽性70症例の検討

著者: 飯田文人1 原田隆文2 高橋邦昌3 加藤利博4 戸田裕隆5 沖波聡6

所属機関: 1イイダ眼科医院 2焼津こがわ眼科 3静岡県立総合病院眼科 4市立島田市民病院眼科 5北野病院眼科 6佐賀医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1053 - P.1056

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 過去15余年の間に,4医療施設の各科でサルコイドーシスが疑われ,結膜生検で診断が確定した70症例を検討した。結膜生検では,非乾酪壊死性類上皮細胞肉芽腫があるものを陽性とした。57例(81%)にぶどう膜炎があった。両眼とも陽性が24例(34%),片眼のみの陽性が46例(66%)であり,両眼の結膜生検は片眼の生検よりも有用であった。ぶどう膜炎のない症例でも,ぶどう膜炎がある症例と同様に結膜生検が有用であった。サルコイドーシスの疑いがある症例では,ぶどう膜炎の有無にかかわらず,両眼の結膜生検が望ましいと結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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