文献詳細
特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4)
原著
文献概要
12歳女児の左側部分動眼神経麻痺を経験した。1週前から続く複視と羞明とを主訴とし,左眼の内下転障害,瞳孔散大,調節障害および軽度眼瞼下垂を認めた。下斜筋機能は保たれていた。一部のウイルスで抗体価の上昇を認めたが,血液検査やCT, MRIなどの画像検査で原因は特定できなかった。ビタミンB12製剤の内服のみで,眼瞼下垂と調節障害は発症3か月後,眼球運動は4か月後,瞳孔不同は9か月後にほぼ正常化した。
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