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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4)

原著

小児の動眼神経麻痺の1例

著者: 増田洋一郎1 渡辺朗1 鎌田芳夫1 北原健二1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1067 - P.1071

文献概要

 12歳女児の左側部分動眼神経麻痺を経験した。1週前から続く複視と羞明とを主訴とし,左眼の内下転障害,瞳孔散大,調節障害および軽度眼瞼下垂を認めた。下斜筋機能は保たれていた。一部のウイルスで抗体価の上昇を認めたが,血液検査やCT, MRIなどの画像検査で原因は特定できなかった。ビタミンB12製剤の内服のみで,眼瞼下垂と調節障害は発症3か月後,眼球運動は4か月後,瞳孔不同は9か月後にほぼ正常化した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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