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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

生体共焦点顕微鏡を用いたアミオダロン角膜症の観察

著者: 金井要1 村山耕一郎1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1094 - P.1098

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 不整脈の治療薬アミオダロンを服用中の16名を眼科的に検索した。年齢は42歳から80歳,平均61歳であり,服用期間は1か月から5年,平均17か月である。眼科一般検査で角膜色素沈着が14名(88%)にあり,他の眼合併症はなかった。色素沈着の程度は,投与量,投与期間,総投与量と相関しなかった。細隙灯顕微鏡検査で,茶褐色の色素が角膜上皮に沈着し,アミオダロン角膜症特有の所見であった。生体共焦点顕微鏡(confocal microscopy)では,色素沈着に一致して高輝度の斑状物が同定された。この斑状物は角膜上皮の基底細胞レベルにあり,色素が基底細胞内に存在することを示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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