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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(4) 原著

定型網膜色素変性症患者に対する高圧酸素療法の長期成績

著者: 渥美一成1 沖田和久1

所属機関: 1総合上飯田第一病院眼科

ページ範囲:P.1126 - P.1128

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 典型的網膜色素変性症28例に高圧酸素療法を行った。年齢は29歳から82歳,平均57歳である。2気圧,100%純酸素が充満したカプセル内で1時間吸引を20日間継続して行い,1年から10年,平均5,1±3.1年の術後経過を観察した。対数視力は,治療前−0.99±0.87であり,1年後0.6±0.76(p<0.00001),最終観察時−0.11±1.1(p=0.32)であった。限界フリッカー値は,治療前23.6±13であり,治療直後35.4±8.5(p<0.00001),最終観察時22.9±12(p=0.76)であった。自覚症状は,直後に79%,最終観察時に21%で改善した。高圧酸素療法は長期的には無効であることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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