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臨床報告
文献概要
難治性の涙小管閉塞3例3側に対して涙嚢鼻腔吻合術とチューブ挿入を行い,良好な結果を得た。症例はそれぞれ61,69,73歳である。当初はブジーによる開放や涙管チユーブ挿入が可能であったが,チューブ挿入後1〜4か月後に感染,肉芽腫の発生,閉塞の再発によりチューブ抜去を余儀なくされた。ブジーやチューブで治癒が困難であった1つの理由として,鼻涙菅狭窄が併発していたことが推定された。さらに,抗菌薬などの長期点眼で常在菌叢が変化して易感染性になったことが,異物であるチューブへの異常反応を起こしたとも考えられた。
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