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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻7号

2002年07月発行

文献概要

特集 角膜屈折矯正手術を手がける前に

角膜屈折矯正手術を手がける前に考えておかなければならない事柄

著者: 真野富也1

所属機関: 1多根記念眼科病院

ページ範囲:P.1194 - P.1198

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はじめに
 屈折矯正手術は,すでに数多くの学会やシンポジウムで取り上げられ,また学術雑誌にも掲載され,もはや新しい事柄というものでもないような状況である。しかし,どのような手術でもそうであるが,屈折矯正手術が普及してくるほどいろいろな合併症で困る患者が増えてきた。また,今まで経験しなかったことや想像しなかったことも出てくるものである。今回のシンポジウムは,このような合併症を可能な限り避けるために,そして,合併症をたとえ皆無にすることは不可能だとしても限りなく少なくすること,それから術後視力に悪影響を及ぼすような致命的な合併症を起こさないようにと企画されたものである。これまでいろいろな眼科手術を手がけてこられた先生方が,この角膜屈折矯正手術を新しく始めるにあたって苦労されたことや,始めてから気づかれたことなど,多様な経験をふまえて発表していただき,これからこの手術を始めようと考えている先生方やすでに始められている先生方に,少しでもお役に立つことができれば幸いである。
 まず最初に手術前の検査から解説していきたい。術前検査は非常に基本的なことであるが,角膜屈折矯正手術の適応を誤らないために,また矯正精度をいかに高くしていくかという点で極めて重要なことで,再認識する必要がある。視力検査1つをとっても各施設で使用する視力表も異なるし,乱視の矯正方法も異なるのが実情である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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