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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻7号

2002年07月発行

臨床報告

網膜神経厚解析装置を用いた視神経乳頭計測

著者: 中村宗平1 熊谷和之1 斉藤恭子1 石川太1 沖田和久1 古川真理子1 渥美一成1

所属機関: 1総合上飯田第一病院眼科

ページ範囲:P.1261 - P.1265

文献概要

 日本人50例70眼について,視神経乳頭の形状と性差を検索した。網膜視神経厚解析装置を用い,乳頭の縦径と横径,乳頭面積などを計測した。男性34眼,女性36眼であり,年齢は23歳から83歳,平均62歳である。51眼については眼軸長を測定し,平均値は男性25眼で23.7±1.1mm,女性26眼で23.1±1.6mmであり,有意差はなかった(p=0.26)。乳頭の縦径には男女差はなく(p=0.24),横径は女性よりも男性で有意に大きかった(p=0.03)。縦径と横径の差は男性で有意に大きく(p=0.06),横径:縦径の比は男性で大きかった(p=0.09)。これらの結果から,乳頭の形状には性差があり,女性の乳頭がよリ楕円形に近い可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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