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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻8号

2002年08月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック・149

角膜内皮細胞障害

著者: 宮田和典1

所属機関: 1宮田眼科病院

ページ範囲:P.1316 - P.1317

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医原性水疱性角膜症は減っていない
 白内障手術において最も避けるべき合併症は,角膜内皮細胞障害とそれに引き続き生じる水疱性角膜症であろう。この10年,超音波機器の開発,ヒアルロン酸製剤の導入と白内障手術の進歩には目を見張るものがある。安全になったはずの白内障手術であるが,全層角膜移植術の統計をみてみると,この10年での白内障手術後の水疱性角膜症は減少していないのである。
 その理由には,術者の増加に伴う初心者の増加,以前は行われていなかった難易度の高い症例への応用などが挙げられるが,超音波乳化吸引術導入時ほど角膜内皮細胞への関心が薄れているのも1つの理由と考えれられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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