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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻8号

2002年08月発行

文献概要

臨床報告

星状神経節近傍直線偏光近赤外線照射療法の調節機能と裸眼視力に与える効果

著者: 森茂1 銭谷不二人2 佐野邦人3 大塩善幸4 大木孝太郎5

所属機関: 1森眼科医院 2ぜにや眼科 3NTT西日本長崎病院眼科 4久留米大塩眼科 5大木眼科

ページ範囲:P.1333 - P.1337

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 星状神経節部位に直線偏光近赤外線照射を行い,調節と裸眼視力への影響を検索した。対象は,成人健常者75名150眼と,いわゆる偽近視のある小児119名218眼である。照射は,1回7分を週1回行い,1週から7か月これを繰り返した。全例で照射前後で裸眼視力,矯正視力,屈折,眼圧を測定した。裸眼視力は小児の65%で2段階以上改善し,その他の項目については有意な変化はなかった。成人39名78眼と小児7名14眼では屈折計による調節と瞳孔面積を測定し,両群で調節反応量が有意に増加した(p<0.01)。調節力が増加した理由として,交感神経系を介しての調節機能への影響と,眼循環血流量の増加による毛様体機能への影響とが推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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