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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻9号

2002年09月発行

特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略

Ⅰ.診断・治療の指針—私はこうしている 1.診断の指針

ステロイド緑内障

著者: 杉本麗子1

所属機関: 1日生病院眼科

ページ範囲:P.78 - P.79

文献概要

ときに非可逆性の眼圧上昇
 ステロイド緑内障とは副腎皮質ステロイド薬の局所投与や全身投与で高眼圧をきたした状態をさす。通常は可逆性で,ステロイドの中止により眼圧は正常化するが,ときに非可逆性の眼圧上昇のために視神経障害をきたす。近年,線維柱帯細胞でステロイド刺激により産生される蛋白質として発見されたミオシリンTIGR遺伝子1)の変異にて遺伝性開放隅角緑内障が発症することが明らかとなり2),臨床的には同様の病状を示す原発開放隅角緑内障との関連において特に注目を浴びている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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