icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻9号

2002年09月発行

文献概要

特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略 Ⅰ.診断・治療の指針—私はこうしている 2.治療の指針

原発開放隅角緑内障の治療

著者: 桑山泰明1

所属機関: 1大阪厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.80 - P.85

文献購入ページに移動
はじめに
 1.治療の目的
 現在のところ視神経を再生する治療法はないので,緑内障治療の目的は,視機能(quality of vision:QOV)を維持し,患者のquality of life(QOL)を保つことである。QOVの障害は個々の患者のQOLに及ぼす影響が大きい。しかし,一方で治療そのものがQOLを損なう場合があることも念頭に置かねばならない。例えば,治療による副作用や合併症,通院や入院に伴う社会的・経済的負担,失明への不安などはQOLに悪影響を及ぼす可能性がある。緑内障治療では,個々の例に応じて治療を組み立てる柔軟な対応が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?