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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻9号

2002年09月発行

文献概要

特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略 Ⅰ.診断・治療の指針—私はこうしている 2.治療の指針

原発閉塞隅角緑内障の治療

著者: 内田英哉12

所属機関: 1内田眼科 2岐阜大学医学部附属病院眼科

ページ範囲:P.99 - P.106

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はじめに
 原発閉塞隅角緑内障(primary angle closureglaucoma:PACG)はその発症機序から瞳孔ブロックを伴うものと伴わないものに大別される。大部分は房水流出抵抗増大の主因が瞳孔ブロックによる,いわゆる狭義のPACGであり,一方,房水流出抵抗増大の主因が瞳孔ブロックを介さない閉塞隅角緑内障はplateau irisと呼ばれる隅角形態を持つものである。
 周辺虹彩切除術の有効性が確認される基となる瞳孔ブロックの概念は1920年にCurran1)により提唱され,1950年代にChandler2),Shafferらによって再認識された。臨床的見地から,Barkan3)はKoeppe隅角鏡を用いて詳細な隅角検査を施行し,急性緑内障発作の病態生理の解明や周辺虹彩切除術の奏効機序を明らかにした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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