文献詳細
文献概要
特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略 Ⅱ.治療の実際 1.薬物治療の実際
α1遮断薬
著者: 吉川啓司1
所属機関: 1吉川限科クリニック
ページ範囲:P.133 - P.136
文献購入ページに移動はじめに
交感神経系では,各種のカテコールアミンが全身臓器に存在する細胞膜の受容体を刺激して情報伝達を行う。このカテコールアミン受容体はα受容体とβ受容体に分けられる。このうち,α受容体は平滑筋膜上に存在し,生理反応発現に関与するα1受容体と交感神経節後線維終末に存在し,ノルエピネフリンの遊離を調節するα2受容体の2つに分類される(図1)。さらに,受容体にはサブタイプもあることが明らかにされている。
さて,α受容体遮断薬は血圧下降薬としての歴史が長い。当初はα遮断作用の選択性がなく,α2受容体の遮断に伴う全身副作用が多かったが,α1受容体の選択的遮断薬であるプラゾシンの登場により,ようやく実用化が図られた。
交感神経系では,各種のカテコールアミンが全身臓器に存在する細胞膜の受容体を刺激して情報伝達を行う。このカテコールアミン受容体はα受容体とβ受容体に分けられる。このうち,α受容体は平滑筋膜上に存在し,生理反応発現に関与するα1受容体と交感神経節後線維終末に存在し,ノルエピネフリンの遊離を調節するα2受容体の2つに分類される(図1)。さらに,受容体にはサブタイプもあることが明らかにされている。
さて,α受容体遮断薬は血圧下降薬としての歴史が長い。当初はα遮断作用の選択性がなく,α2受容体の遮断に伴う全身副作用が多かったが,α1受容体の選択的遮断薬であるプラゾシンの登場により,ようやく実用化が図られた。
掲載誌情報