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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻9号

2002年09月発行

特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略

Ⅱ.治療の実際 1.薬物治療の実際

私の第一選択薬

著者: 柏木賢治1

所属機関: 1山梨医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.149 - P.150

文献概要

フローチャート
 私の場合,患者を前にして,比較的短時間で,確実な治療薬を選択するために,いつも頭の中にフローチャート(図1)を描くことにしているので,ここでは,個別の治療薬を列記するのではなく,それをご紹介してみたい。
 まず,治療薬を選択する前に,この患者が本当に薬物による眼圧下降治療でよいのかを再確認する。つまり,手術療法などの他の方法が必要ではないか(症例によっては,特に閉塞隅角緑内障において,速やかで適切な手術もしくはレーザー治療が行われれば,生涯にわたり緑内障治療が不要となる),逆に無治療は可能かどうかを十分に検討する。さらに,続発緑内障では眼圧上昇機序をよく考慮し,眼圧上昇機序自体の治療が可能かどうか検討する必要がある。安易に抗緑内障薬を開始しないようにしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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