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特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略 Ⅱ.治療の実際 4.難治性緑内障治療の実際
虹彩角膜上皮症候群の治療
著者: 池田陽子1 森和彦1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.237 - P.240
文献購入ページに移動ICE症候群の概念
虹彩角膜上皮症候群(iridocorneal endothelialsyndrome,以下ICE症候群)とは,それぞれ独立した症候群として報告されてきたprogressiveiris atrophy, Chandler's syndrome, Cogan-Reesesyndromeの3つの症候群を総称したものである。これらの3つの症候群は1900年代の初めからいろいろと報告されてきたが,1978年にCamp—bellら1)が,これらの症候群の本態は変性角膜内皮によるproliferative endothelial degenerationであり,虹彩萎縮や緑内障は異常な角膜内皮による細胞性の膜が隅角を越えて虹彩表面にまで増殖・伸展することにより起こる二次的な変化であるとし,これらをiridocorneal endothelial syndromeという名称に統一した。
虹彩角膜上皮症候群(iridocorneal endothelialsyndrome,以下ICE症候群)とは,それぞれ独立した症候群として報告されてきたprogressiveiris atrophy, Chandler's syndrome, Cogan-Reesesyndromeの3つの症候群を総称したものである。これらの3つの症候群は1900年代の初めからいろいろと報告されてきたが,1978年にCamp—bellら1)が,これらの症候群の本態は変性角膜内皮によるproliferative endothelial degenerationであり,虹彩萎縮や緑内障は異常な角膜内皮による細胞性の膜が隅角を越えて虹彩表面にまで増殖・伸展することにより起こる二次的な変化であるとし,これらをiridocorneal endothelial syndromeという名称に統一した。
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