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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻9号

2002年09月発行

文献概要

特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略 Ⅱ.治療の実際 4.難治性緑内障治療の実際

再手術例の治療

著者: 原岳1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.249 - P.250

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 濾過手術の予後不良の因子として,若年者(40歳以下),無水晶体眼,血管新生緑内障,ぶどう膜炎,先天緑内障,瘢痕性疾患(Stevens-Johnson dis—ease,眼天疱瘡),角膜移植後,網膜硝子体手術既往とともに,previous failed filter,すなわち濾過手術をしながらも濾過胞が限局,消失した症例が挙げられている1)。Previous failed filterの症例数は,どのくらいあるのだろうか。
 代表的な濾過手術である線維柱帯切除術についてみると,線維柱帯切除術の術後眼圧調整成績は,投薬併用で5年後に眼圧16mmHg未満の調整が得られる確率は,代謝拮抗薬である5—フルオロウラシル(5—FU)またはマイトマイシンC (MMC)併用の場合では約75%である2)。症例によって目標眼圧は異なるものの,術5年後には約1/4の症例で再手術の検討が必要とされる可能性があることになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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