icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻1号

2003年01月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

In situ hybridization法を用いてヒトパピローマウイルスを検出した結膜乳頭腫の再発例

著者: 伊藤由香1 小幡博人1 水流忠彦1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.29 - P.32

文献購入ページに移動
要約 再発を2回起こした20歳男性の左眼涙丘部の結膜乳頭腫に対し,ヒトパピローマウイルス(HPV)を検出する目的で,切除組織のin situ hybridizationを行った。ワイド・スペクトラムHPVプローブを用い,腫瘍の表層の細胞内に陽性像が認められた。再発性または多発性の若年者の結膜乳頭腫がHPVの感染によることを示す症例である。このような症例にはHPVの検索と,ウイルス感染を考慮して腫瘍細胞を播種させないような手術操作が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?