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今月の表紙
デメス膜剝離(Descemet's membrane detachment)
著者: 福井勝彦1
所属機関: 1旭川医科大学眼科
ページ範囲:P.34 - P.34
文献購入ページに移動透明な角膜ほど細隙光によるチンダル現象が得られ難い。チンダル効果が得られる最小のスリット幅に調整,フォーカスは角膜前面に合わせた。カメラ側を鼻側方向へ30~40度傾斜させて角膜前面と剝離したデメス膜までを含めて焦点が合うように撮影した。フォトスリットは,焦点深度が浅いため詳細な病変部の解像度と焦点深度の深さの双方を確保できる撮影倍率(1.6倍)を選択することがポイントである。撮影光源のキャッチライトを病巣部から避ける位置に被検者の眼の向きを固視灯でわずかに移動させる。スリットに背景照明を加えると周囲の組織との位置関係を把握することができ,より病変部を理解しやすくなる。フォトスリットはコーワ社製SC-1200,フィルムはFUJI-RHP(ISO400)。
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