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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻1号

2003年01月発行

文献概要

臨床報告

増殖糖尿病網膜症の臨床像と硝子体中血管内皮細胞増殖因子

著者: 横井匡彦1 大神一浩1 渡辺一順1 大野重昭1 古館直樹2 加瀬学2

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科視覚器病学分野 2手稲渓仁会病院眼科

ページ範囲:P.41 - P.45

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要約 増殖糖尿病網膜症24眼で,硝子体手術中に採取した硝子体中の血管内皮細胞増殖因子(VEGF)値を検索した。11眼では光凝固の既往がなく,13眼では汎網膜光凝固が行われていた。硝子体VEGF値は,光凝固未施行群では2,707±1,171pg/ml,施行群では903±584pg/mlであり,未施行群では施行群よりも有意に高値であった(p<0.01)。網膜剝離や増殖膜の有無でVEGF値に差はなかった。未施行群では硝子体出血があるときVEGFが高かったが(p<0.05),施行群では硝子体出血は関係しなかった。増殖糖尿病網膜症で硝子体VEGF値と関係する臨床像は,網膜上の新生血管と,虹彩または隅角ルベオーシスであると推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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