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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻1号

2003年01月発行

文献概要

臨床報告

眼内レンズ挿入術後の眼球破裂に対し一期的に硝子体手術を行った2症例

著者: 坂本英久1 馬場恵子1 小野英樹1 久保田敏昭2 石橋達朗3

所属機関: 1国立別府病院眼科 2国立病院長崎医療センター眼科 3九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.49 - P.54

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要約 鈍的外傷により眼球破裂を起こした2眼に,創の縫合と硝子体手術を当科受診当日に行った。1例は63歳女性で,受傷の7年10か月前に超音波白内障手術と眼内レンズ挿入術を受けていた。他の1例は77歳女性で,受傷の4年5か月前に黄斑円孔に対して硝子体手術,超音波白内障手術,眼内レンズ挿入術が行われていた。両症例とも,眼球破裂創は過去の眼内レンズ挿入術創が拡大するかたちで生じていた。第1例には前房と硝子体出血,第2例には全網膜剝離が併発していた。経過は良好であり,第1例の矯正視力は光覚弁から0.9に,第2例では零から0.04に回復した。鈍的外傷による眼球破裂では視力予後が不良であることが多いが,これら2症例では受傷早期の硝子体手術により良好な結果を得ることができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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