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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻10号

2003年10月発行

文献概要

連載 他科との連携

ドライアイと他科との関連

著者: 清水一弘1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1564 - P.1565

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 ドライアイは単なる乾き眼の範疇を超えて他臓器と非常に多彩なかかわり合いを持つ症侯群です。したがって他科との関連も自ずと切り離して考えることはできません。

 代表例はシェーグレン症侯群です。1933年スウェーデンの眼科医シェーグレンがドライアイとドライマウスの患者に関節リウマチを合併した患者を報告したのが最初です。自己免疫疾患の1つとされており,免疫機構に異常が生じ,自身の体の一部を非自己と認識して攻撃してしまう症侯群です。自己免疫疾患としてはリウマチに次いで2番目に多く年々増加傾向にあり,10万人以上の患者がいるといわれています。そのターゲットとなるのが,涙腺や唾液腺などの分泌腺で,重度のドライアイやドライマウスを発症します。40歳代以降の女性に多く,患者の9割が女性といわれています。内科では膠原病内科で治療されることが多いと思います。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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