文献詳細
文献概要
やさしい目で きびしい目で 46
達人への道―第2回 無駄は達人の美学
著者: 亀井裕子1
所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院眼科
ページ範囲:P.1569 - P.1569
文献購入ページに移動 小春日和のあの日,彼女は私の前にいた。「最近物がだぶって見えて,めがねをかけてもよく見えない」というのだ。23歳の彼女には約5年間のソフトコンタクトレンズ装用歴があったが,普段はめがねなしでも生活できたという。
どれどれ,いつものようにカルテの最初のページを見る。そこには,オートレフラクトメータ,オートケラトメータの値を示す紙が貼ってある。「うん? もしかして……」彼女の顔を,スリットへと誘導した。細いスリット光が角膜をひとなでした。「やっぱりそうか」。ブルーライトに換えて,青い光の中に浮き上がるリングを確認した。
どれどれ,いつものようにカルテの最初のページを見る。そこには,オートレフラクトメータ,オートケラトメータの値を示す紙が貼ってある。「うん? もしかして……」彼女の顔を,スリットへと誘導した。細いスリット光が角膜をひとなでした。「やっぱりそうか」。ブルーライトに換えて,青い光の中に浮き上がるリングを確認した。
掲載誌情報