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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻10号

2003年10月発行

文献概要

臨床報告

原発開放隅角緑内障に対するサイヌソトミー併用トラベクロトミーの長期経過

著者: 安藤雅子1 黒田真一郎1 寺内博夫1 永田誠1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.1609 - P.1613

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要約 1996年までの6年間に,サイヌソトミーを併用するトラベクトミーを原発開放隅角緑内障に対する初回手術として行い,5年以上経過を追うことのできた64例83眼を検討した。手術時の平均年齢は57.5±12.3歳,術後の観察期間は7.2±1.5年であった。術前の平均眼圧は23.6±4.6mmHg,術後5年目のそれは15.4±2.4mmHgであり,有意に下降していた(p<0.001)。生命数理法による20mmHg以下への生存率は0.68±0.05(累積生存率±標準誤差)であった。以上より,本術式では術後長期間にわたって有意な眼圧下降が維持され,有用な治療手技であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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