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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド I.眼感染症のトピックス

性感染症と眼感染症

著者: 田川義継1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座視覚器病学分野

ページ範囲:P.16 - P.20

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はじめに

 性感染症(sexually transmitted disease:STD)は,性行為により直接泌尿生殖器やその付属器を介し,また産道を介した母子の垂直感染などにより生じる感染症の総称で,古典的なSTDとして淋病,梅毒,軟性下疳,鼠径リンパ肉芽腫の4大性感染症がある。しかし,近年AIDS(HIV)の出現やHTLV-1,クラミジア,C型肝炎ウイルスなど多くの病原体が性行為を介して感染が生じることが明らかとなってきており,古典的な性感染症の概念は大きく変貌してきている。性感染症の原因病原体を表1に挙げたが,近年,このほかにも性行為で感染する可能性のある病原体としてアデノウイルス19型や37型など粘膜を介して感染する機会のある病原体の多くが挙げられている。ここでは,性感染症のなかで,眼科領域の疾患と関連の深い感染症について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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