文献詳細
文献概要
特集 眼感染症診療ガイド コラム 眼感染症への取り組み・いまむかし
イソジン点眼薬―過去と未来
著者: 原二郎1
所属機関: 1原眼科
ページ範囲:P.39 - P.39
文献購入ページに移動イソジン(ポビドンヨードpovidone-iodine,PVP-I:polyvinyl pyrrolidone iodine)液の眼科での使用を歴史的にみれば,1959年神谷ら2)が,治療(投薬用)には64倍希釈液,洗眼(処置用)には16倍希釈液を用いて,流行性角結膜炎を含めた急性結膜炎(約200例)の治療を行い,副作用や刺激作用はなく結膜炎の治療に有効であったと報告している。1981年中谷3),眼科手術領域でのイソジンによる消毒効果と家兎での眼障害を検討し,結膜囊消毒には8倍希釈液の使用を勧めている。
掲載誌情報