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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

特集 眼感染症診療ガイド

I.眼感染症のトピックス

屈折矯正手術後の感染症

著者: 堀裕一1 渡辺仁1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科感覚器外科学(眼科学)

ページ範囲:P.50 - P.53

文献概要

はじめに

 屈折矯正術後の感染症は,合併症のなかでは比較的稀に起こるものであるが,その症例報告はいまだ後を絶たない。さらに,屈折矯正術後の感染症はいったん発生すると,たとえ治癒しても角膜混濁や不正乱視が残存する可能性が高く,重大な合併症につながるために厳重な注意を要する。最近では,両眼同日手術も多く行われていることから,両眼に同時に感染症を起こす例も報告されている1~3)。屈折矯正手術は眼科の手術のなかでも短時間で終了し,患者さんへの負担が少ない手術のため,術後感染症に対する注意が希薄になりがちであるが,手術である以上,常に感染症が起こりうることを,術者やスタッフをはじめ,医療機関全体で意識しておかなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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