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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

特集 眼感染症診療ガイド

II.診断・治療のポイント 眼瞼・涙器・眼窩

麦粒腫・霰粒腫

著者: 原二郎1

所属機関: 1原眼科

ページ範囲:P.95 - P.99

文献概要

麦粒腫

1.診断

 3つのポイント

・眼瞼に限局性発赤・腫脹と圧痛がある。

・片眼性で急に発症し,初期は瞬目に伴う疼痛がある。

・末期には膿点を形成する。

 多くは片眼のみにみられ,発症して1週間以内に受診する。眼瞼の限局性発赤・腫脹があり,その部に圧痛がある。自発痛もあるが,軽症では瞬目に伴う疼痛のみを訴える。ときに眼脂・涙流・結膜浮腫も伴う。進行すれば膿点を形成する。外麦粒腫(睫毛の皮脂腺〔ツァイツ腺〕や汗腺〔モル腺〕の急性化膿性炎症)と内麦粒腫(マイボーム腺の急性化膿性炎症)で病像が異なる1,2)。外麦粒腫では眼瞼の発赤・腫脹があり(図1),内麦粒腫では眼瞼を反転すると膿点を認める(図2)ことが多く,進行して眼瞼皮膚にも発赤をきたす例がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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