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特集 眼感染症診療ガイド II.診断・治療のポイント 眼瞼・涙器・眼窩
涙囊炎
著者: 栗橋克昭1
所属機関: 1栗橋眼科
ページ範囲:P.100 - P.105
文献購入ページに移動涙囊炎(dacryocystitis)1~9)の起炎菌についていろいろと報告されているが,涙囊鼻腔吻合術(dacryocystorhinostomy:DCR)が成功しドレナージが十分になされると,MRSAが起炎菌でも治癒してしまう。涙囊炎の起炎菌追求と保存的治療だけにとらわれず,できるだけ早期にDCRができる術者に主導権を渡すことが重要である。筆者らの施設では,ほとんどすべてのDCRを日帰り全身麻酔や局所麻酔で行っている。涙囊炎やそれに続発する眼窩膿瘍や眼球突出はブジーやシリコーンチューブ留置の合併症として挙げられるが,本項においては,ヌンチャク型シリコーンチューブ(NST)10),ブジー(probing),DCRに関連させて涙囊炎について述べてみたい。
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