icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド II.診断・治療のポイント 眼瞼・涙器・眼窩

眼窩蜂巣炎

著者: 中尾雄三1

所属機関: 1近畿大学医学部附属堺病院眼科

ページ範囲:P.114 - P.116

文献購入ページに移動
診断のポイント

1.症状・所見

1)眼所見

 眼窩蜂巣炎では眼瞼の浮腫と発赤がみられ,眼瞼下垂をみることが多い。眼球は突出し,眼球運動は全方向に障害され,痛みを感じ,流涙がみられる。眼球結膜は拡張・蛇行で発赤し,著しい結膜浮腫(chemosis)があり,このために閉瞼が不能なことがある。炎症による極端な眼窩内圧の上昇で眼圧は上昇し,視神経障害も加わると視力が低下することもある。眼底所見では網膜静脈が拡張し,視神経乳頭の軽い浮腫がみられる。眼球周囲から頭部にかけての痛みがあり,眼窩周囲の異常知覚を訴えることもある1~3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?