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特集 眼感染症診療ガイド コラム 眼感染症への取り組み・いまむかし
急性出血性結膜炎ウイルスの発見
著者: 金子行子1
所属機関: 1至誠会第二病院
ページ範囲:P.134 - P.134
文献購入ページに移動1971年入局2年目の夏,私の所属していた東京女子医大眼科の内田幸男教授のもとに「潜伏期が1日しかないすごい“はやり目”が九州で大流行している」との情報が届いた。内田先生が「潜伏期がたった1日のウイルス結膜炎ねぇ」と首をかしげているうちに,この原因不明の結膜炎は野火の如く東京を通過し南から北へ日本列島を1年余で駆け巡り,世界的流行すなわちパンデミックの一部として日本全土への流行を認めるに至った。
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