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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド II.診断・治療のポイント 角膜

【総論】角膜炎―感染か,非感染か

著者: 檜垣史郎1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.149 - P.151

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はじめに

 角膜炎のうち,細菌性角膜炎,角膜真菌症,アカントアメーバ角膜炎,角膜ヘルペス,角膜実質炎,モーレン角膜潰瘍,膠原病に伴う周辺性角膜潰瘍,カタル性角膜潰瘍,角膜フリクテン,コンタクトレンズに関連するものなどが比較的,頻度が高いと考えられる。

 感染に伴う角膜炎では黄色調の浸潤,膿性眼脂をしばしば認める。感染によるものか非感染かの鑑別に困るものとして,まず周辺性角膜炎が挙げられる。すなわちモーレン角膜潰瘍,膠原病に伴う周辺性角膜潰瘍,カタル性角膜潰瘍,ペルーシド角膜変性,テリエン周辺角膜変性,周辺部の角膜ヘルペスなどであろう。細菌性角膜炎,角膜真菌症,アカントアメーバ角膜炎,角膜ヘルペスについては他項に詳述されているので,以下,非感染の周辺性角膜炎を中心に述べたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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