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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

特集 眼感染症診療ガイド

II.診断・治療のポイント 角膜

細菌性角膜潰瘍

著者: 庄司純1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.162 - P.169

文献概要

はじめに

 細菌性角膜潰瘍は,角膜外傷,コンタクトレンズ障害などが誘因となって生じる角膜感染症である。原因菌は,ブドウ球菌・肺炎球菌・緑膿菌・セラチアなどに代表される細菌であるが,細菌の種類により病態や治療法が大きく異なる。したがって,細菌性角膜潰瘍に対する治療の第一歩は原因菌の診断であり,原因菌に対する治療法の選択や合併症対策が次のステップとなる。しかし,すべての症例で原因菌が確定できるとは限らない。このような原因菌不明の症例に対しては,感染症発症の誘因,細隙灯顕微鏡などによる角膜所見など,できる限りの情報から治療法を選択しなくてはならないことがたびたび経験される。本項では,これらのことを踏まえながら,細菌性角膜潰瘍の診断と治療のポイントについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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