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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド II.診断・治療のポイント 角膜

アカントアメーバ角膜炎

著者: 石橋康久1

所属機関: 1茨城山王病院眼科

ページ範囲:P.176 - P.181

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 アカントアメーバ角膜炎は1974年に欧米で初めて報告され1),その後コンタクトレンズ装用との関連が注目され,話題となった疾患である。わが国では石橋ら2)が初めての症例を1988年に報告し,その後,2003年までに100例を超える症例が知られるようになっている。コンタクトレンズ装用の既往がなく,外傷によると考えられるものは10~15%と少なく,85~90%とほとんどの症例がコンタクトレンズ装用によるものである3)。ソフトコンタクトレンズ装用者,特にわが国では非含水性のソフトコンタクトレンズ(ソフィーナ)が症例の半数を占めているが,それ以外のすべての種類のコンタクトレンズに症例が報告され,安全であると宣伝されている使い捨てソフトコンタクトレンズも例外ではない4,5)

 本項では,本症の診断および治療におけるポイントについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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