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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド II.診断・治療のポイント ぶどう膜・網膜

【総論】ぶどう膜炎―感染か,非感染か

著者: 望月啜1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学

ページ範囲:P.183 - P.185

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はじめに

 ぶどう膜炎は,感染性ぶどう膜炎,非感染性ぶどう膜炎,特発性ぶどう膜炎の3つのカテゴリーに大別されるが,そのなかで感染性ぶどう膜炎が占める割合は10~30%である。筆者が関係している2つの医療施設における感染性ぶどう膜炎の内訳を表1に示す。これらのデータから,➀ 地域差があること,➁ ウイスル感染に関連する疾患(急性網膜壊死,ヘルペス性虹彩炎,サイトメガロウイスル網膜炎,HTLV-1ぶどう膜炎など)が大きな比重を占めること,➂ 人畜共通感染症(眼トキソカラ症,眼トキソプラズマ症,猫ひっかき病)も重要であること,➃ 古典的な梅毒や結核によるぶどう膜炎は少ないが,結核性網膜血管炎と診断される症例は少なくないこと,などが感染性ぶどう膜炎の特徴として挙げられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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