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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド II.診断・治療のポイント ぶどう膜・網膜

梅毒性ぶどう膜炎

著者: 松尾俊彦1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科眼科学

ページ範囲:P.191 - P.194

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はじめに

 梅毒は減少してきたが,なお注意しなければならない感染症である。最近,性生活の多様性から,一時期よりむしろ増加してきている。梅毒は,結核とともに非特異的な眼底病変を呈することが多いので,ぶどう膜炎および網膜病変の鑑別診断として常に梅毒,結核を念頭に置く必要がある。

 眼科医が出会う梅毒病変としては,➀ 梅毒の初回感染時にみられる活動性のぶどう膜・網膜炎,➁ 以前,梅毒に感染し炎症自体は治まったが,そのなごりとしてみられる網膜変性,角膜混濁や続発閉塞隅角緑内障,➂ 先天梅毒,の3つの場合である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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