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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

特集 眼感染症診療ガイド

II.診断・治療のポイント 眼内炎

転移性眼内炎―真菌性眼内炎

著者: 宮崎賢一1

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.242 - P.246

文献概要

はじめに

 眼内炎に至る真菌感染の経路は,内因性(血行性感染)と外因性(外傷や手術後)に大別できるが,本項では内因性真菌性眼内炎について扱う。医療水準の高度化に伴い増加している担癌患者などの免疫不全状態にある患者での発症が知られている1)。病歴聴取や臨床症状・所見から診断は困難ではない場合がほとんどであるが,治療が遅れると重篤な視力障害をきたしかねない。近年,有効性の高い抗真菌薬が各種開発され,一方では,硝子体手術の技術,機種の安全性も格段に向上したため,以前と比較して予後は格段に改善したといえる。以下,その診断方法と治療方針を記載したので,諸家の診療の一助となれば幸いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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